プラネタリウム機種選定プロポーザルの結果について


1.
選定目的
   プラネタリウム施設の建物本体への取り込みにあたって、建築実施設計への協力を求めるため、市民参画型の事業プログラムの実施、多様な利用に対応できる観点から、導入する機種選定を行うことを目的に、市の想定事業費を提示しながら設置に対する基本的な考え方、機能や操作性、運営方法、導入及び維持管理コスト等について技術提案を求めた。
   
2.
選定委員
  (仮称)子どもの夢を育む施設プラネタリウム機種選定委員会

委員長   中村 泰久 (福島大学教育学部教授)
委 員   佐藤 誠一 (福島県教育センター指導主事)
委 員   佐藤 光 (福島天文同好会事務局長)
委 員   梅津 裕 (福島市教育委員会教育部長)
委 員   松本 建男 (福島市教育委員会児童文化センター館長)
   
3.
参加要請者
   プラネタリウムメーカーで市の入札参加有資格業者である下記の2者(五十音順)に参加を要請した。
 
【1】 株式会社五藤光学研究所
【2】 ミノルタプラネタリウム株式会社
   
4.
技術提案課題
 
【1】 プラネタリウム設置にあたっての基本的な考え方について
【2】 提案するプラネタリウムの機能と特徴について
【3】 プラネタリウムの運営方法及びソフト、プログラム制作の考え方について
【4】 開館までの期間における新技術開発による機能向上に対する対応とその際の費用負担の考え方及び設置後のメンテナンス体制について
【5】 業務遂行上の配慮事項について
   
5.
選定経過
   「子どもの夢」を基本テーマとし、市民参画型プログラム実施による多世代交流拠点の創造をコンセプトとする本施設におけるプラネタリウムを選定するため、平成14年9月10日に市の入札参加有資格者名簿に登載されているプラネタリウムメーカーである(株)五藤光学研究所及びミノルタプラネタリウム(株)の2者に対し本プロポーザルへの参加を要請した。両者からの参加意思表示を受け、9月12日には説明会を開催し、プロポーザル実施要領に基づき9月25日を期限に技術提案書の提出を求めた。
 9月27日には第1回の選定委員会を開催。委員会では委員長に中村委員を選任するとともに、選定方法について協議し、提案書の事前審査及びヒアリングによる選定を行うこと、審査は点数制で行い、採点は1課題5点の中で配分し、提案内容が拮抗する場合は2.5点とするが、それ以外は整数で配点を行うことを確認した。
 続く10月4日の第2回選定委員会では、提出された技術提案書について先進性、操作性、コスト性、汎用性等、総合的な観点から審査とヒアリングを実施し、ヒアリングでは補足説明(40分)を求めるとともに、当初予定していた時間を超える質疑(40分)を行った。その後、審査員間の意見交換を経て最終的な評価、配点を行い、全委員一致して下記のメーカー及び機種を選定した。
   
6.
審査結果
 
メーカー名 株式会社五藤光学研究所
取締役社長  五藤 隆一郎
選定機種 スーパーウラノス
   
7.
審査講評
 
株式会社五藤光学研究所
 プラネタリウム設置にあたっての基本的な考え方が市のコンセプトに近づけた技術提案であった。機器の特徴としては本来の星空の再現を原点におき、全般的には熟練した職人を彷彿させる印象があり、提出を求めた技術提案の過半数で高い評価を得た。提案機種は児童生徒のセンター学習や市民参加による事業には十分対応できるものであり、なかでも、見慣れた風景を容易に水平線に使えるデジタルスカイラインはプラネタリウムをより身近に感じさせる機能として評価した。
 また、施設運営やソフト制作への支援についても、十分な実績と豊富な経験に裏打ちされたものがあり、本施設の目標である市民参画型の事業運営とマッチしており高く評価した。今後は中心市街地活性化の観点からも本施設に対して先進施設のノウハウの提供をお願いしたい。
 なお、メンテナンス費用と保守の内容については機器の信頼性を踏まえ、導入までにさらに精査する必要がある。
 
ミノルタプラネタリウム株式会社
 プラネタリウム設置あたっての基本的な考え方が市のコンセプトにもう少し近づけた技術提案が欲しかった。先進性、操作性に優れた機器及び投影するソフトの豊富さについては審査員の評価を得た。
 しかし、本施設の目標である市民参画型の事業運営に関しての運営事例や支援体制等の説明が十分とは言えず、もっと積極的な考え方の開陳があった方が良かった。開館までの対応、費用負担についての提案はきちんと述べられていて良いと判断できたが、保守点検費用等が高額な印象を受けた。
 また、緊急時の対応について詳細な説明があれば良かった。



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