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プラネタリウムでつなげよう 宇宙の詩
  2007年2月10日 ワークショップ作品



たくさんの星
ひとつひとつに
違う時間が
流れている
時の扉


無限につづく時のもん(門)
ギーギギー 音のする度
時が重なり、形を変えて去っていく


どれほど 重なろうと
どれほど 変わろうと
おそらく わたしはそれを
みつけ、おぼえ、わすれないように
静かに目の前の門を開ける


目の前にあるのは門
開けたいような
開けたくないような 気分


コバルブルーの空のフタ
バリーバリーバラリ 割って見た
流れる時と星明り
無言で語る その言葉
星の世界のヒット曲


積もっていく音に
深く沈むのか
高く浮かぶのか


みあげて
なつかしくて
手をのばして
遠いと知ったら
ここにあった


あった
やった
次は何をみつけよう


やった
光をつかんだ
これさえあれば
大丈夫
私の宝物


手の中の光り 昨日の色とちがってる
楽しい声が聞えるようで
無限の空間目指して消える


見えなくなるまで
見送った色は
止まることを知らないまま
駆けて
駆けて


ライオンが空を駆けていく
毎夜毎夜獲物を追って
春を一緒につれてくる


北斗星 星空にさがす 一つ二つ三つ七つ
あった あった あの大きなひしゃくで
天の川の水をくみ
地球のよごれを、
流してくれる ・ ・ ・ ・ ・ ・ のか


涙を流す動物が
星を見て
あおいと つぶやいた


あおい大海原
船乗りたちは
知らない世界に飛び出し
わかるに変えた
次はどんな世界に行こうか


世界旅行
地球を一周したら
次の目的地は空へ


無限につづく星空あおぐ
流れる星の尾に手を伸ばし
大きな何かをつかまえて、とらえ
そっと心の袋に入れて
星の尾っぽにつなぎおる


 ・ ・ ・
 ・ ・ ・
 ・ ・ ・


子犬がしっぽ振る様に
何をそんなに嬉しいの
袋やぶれて散ばる光
光が光吸い込んで
天の川へと流しおる


 ・ ・ ・
 ・ ・ ・
 ・ ・ ・


赤青白いろんな色の星
朝日夕日いろんなおひさま
まちあかりほしあかりいろんなあかり
私たちのまわりにはいろんな人
明日はどんなものに出会えるだろう


乳色の朝もやがカーテンを引く音
空高く消えながら 足あとをたしかめて
明日は 朝日と共に走り出す


窓ガラスごしに 少し足あとをなぞって
眠りのうちに蓄えた
ゆうべのあかりを忘れないように
朝を この部屋に
迎えいれる


新しい命をこの世界に迎えよう
つらいことも楽しいこともまってる
飛びだしてごらん


ここはどこだろう
強い風
広がる景色
そうか!
上空四千メーター


 ・ ・ ・
 ・ ・ ・
 ・ ・ ・


星を眺めながら、星に捕らえられる
星に問うことは、
星に問われること
一つの星が、さ、ひ、さ、ひ、とひたる深さ
星の深さ


がばっと捕らえられる
星の深さにずぼっとはまる
それからすこし周りを見渡してみると


周りは海と海と海と海と海と
私と砂とで
水面に映った空の中に
やっぱり海と海と海と
私と砂とでさらっとあくび


星はまどろむ、眠りの中の空の深さ
う、た、ぴ、うたぴ。
あまたの海の粒、砂の中の空


砂の中で見つけたんだ
私だけのきれいな星たちを
海の中で見つけたんだ
私だけのスイマーを
たくさんの生命を


・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・


泡の銀河を外から見つめている
上か下か 立っているのか 寝ているのか
わからないのは浮かんでいるから
球体の脳に変化を拒否したハ長調のミニマルミュージック
れっぱなしのファの#(シャープ)


と、て、とて、た、とれたての脳に
流星が墜落する
新しい星が生まれる


新しい星が生まれる
はじめまして
星が消えていく
さようなら また会う日まで
これから始まる星の一生は…


星が消えて星の体になり
空の見ためになり
鳴りやまない産声


産声が止まらない
過去のような星と星の距離
鳴りながら星はふるえる
距離を拒否するために
星の流れる身体


 ・
 ・
 ・


きらきらまたたく星たちは
これから出会う人の数
まだ見ぬあなたは見ているのかな
この同じ空を
どこで見ているのかな


きらきら星変奏曲
モーツァルトは星の中でピアノを弾いて
ピアノの中に星を吸いこんで


白鍵に輝く星
黒鍵の半音に光る星
星と星が奏でる和音
一つの星空は
一つの楽譜


モーツァルトが星を眺める
楽譜が完成♪
一つの楽譜を ショパンが私がベートーベンが


ベートーベンは星を見るのがうれしくなって
第九を作った
光の音は彼の音楽に
しっかり書きとめられて
絶対聞こえる


・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・


なんだろう
私を包む大きな風
遠い昔の記憶のどこかに
こんな時間があった事
静かにゆっくりすぎていく


帆をはれ!
いかりをあげろ!
明日への航海を始めよう


さあ出航だ
どこの国へ行こうか
おおうなばらを
北へ南へと
そうだ あの国へ


静かな海の中で
金星を目印に 進む
気が付くと 海の中へ


青が広がる
水面が光る
顔を出してみたら
そこは別世界
ここはどこ?


・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・


目を開けたら何かが見えた
暗闇の中に微かな光
何、何が見えるの?
よくみえない・・・
ここにあるのは、何?


広がる大草原
飛び出そう 今すぐ
新しい世界へ


イルカが飛んでいる
  カモメが潜っている
    月の光が海面から輝く
      上も下も、右も左もなく
           明日だけがある


希望にみちた明日へ
今からぬけ出せる
楽しみだ


ぬけ出した先に見えたのは満点の星
M45プレアデス星団
「こんにちは」とあいさつするおとめ座
いつもはかりにかけているてんびん座
大海原からはくじら座が現れて


 ・
 ・
 ・


きのうはマングローブを植える
   ツバルの少年と話をした。
けさは サハラ砂漠で井戸掘りをしている
   少女たちと話をした。
こうして地球を回るたびに 仲間が 増えて行く。


地球を回りながら
どこまでたどり着いたら
会えるのだろう


昨日植えたマングローブは サハラ砂漠中に広がる
サハラ砂漠を飛び出して 北へ 北へ と
井戸を掘っている少女 どんどん掘る
このまま地球の裏をつきぬけて
宙まで掘るつもり?


ずっと掘っていたら
土の代わりに星が降ってきた
いつの間に土が星に変わったんだろう


大きな星も 小さな星も
またたきながら空を旅して
たくさんの汗と涙をふりまいて
いずれ迎える最後の時を
美しくありたいと願う


・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・


あたたかい
今日も一日あたたかかった
明日の天候はどうだろう
スキーに行きたいが
吹雪でないといいな


暖冬で雪がふらないかもしれない
ニュースキャスターがそう告げると
こたつの上でみかんを転がす 私


オレンジ色が跳ねる
オレンジ色が飛ぶ
オレンジ色が青になって
色を変えながら
何かがどこかに飛んでった


大空の向こうは未知の国
いつか出会えるかもしれないあなた
その日を思うとワクワクする


武田神社のお堀に
たった一羽のこぶ白鳥
黒い水面にほんのり浮かぶ
白き自分の影をみて
私が誰だか初めて気がつく君


 。
 。
 。


宇宙の中を ぐるぐる まわる 地球
星の数より 人間の脳内細胞の数が多いって
誰かが言ってた
机の上で私は途方にくれてしまって
ぐるぐる ぐる ぐる


回るまわるマワル
コマのように
でんぐり返ししながら


あっ!
どこへ行くのか
迷子になった子供のように
誰かに助けを求めながら
いつかどこかで何かに出会えると


5年前、バイコスールの宇宙基地で
ピカピカの自転車を無言で自慢した
あの少年は、今どうしているのだろう?


そうだあの少年は
海辺であった少年にちがいない
楽しそうに 鼻歌を歌いながら
どこかへ向かって
走っているのだ


自転車をこいでいる少年が帰ってきた
・ ・ ・
・ ・ ・


夜明け
地平線に体をなげだして
重力のはじまりから ことばを飛ばす
スイングバイ スイングバイ スイングバイ
きらめきながら地上の種になる


かたい殻ををやぶって 伸びよう
光のさす方へ
やさしい大気に包まれて


光のさす方へ
おおきく伸びてみよう
もっと もっと
力強く 力強く
頑張ってみよう!


雲をつきぬけ草原を見下ろし
何故 私は変わってゆくの
細胞は全て同じ設計図を持つのに


海の地図は 同じ指先をさして
あふれる 私と私と私
私たちは皆 同じ言葉もっている
濃い星雲のガスをわけいり
静かに 夜明けに広がる


・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・


無だということも忘れるくらいの無の中のつむじ風
花のように死んでゆくなら言葉をためらってはいけない
生命は皆 何かを伝える途中
おそれる気持ちが美しくする
地球の縁からひれ伏すように仰いだ


ひれ伏す 私の中を
透きとおった風が通り抜けて
どこから きて どこへいく


春風にのって
飛んでゆく帽子のように
遠ざかるのは
ソンブレロ銀河
目指すは暗黒の果て


暗黒の果てに向って
つき進んでいこう
頑張って! 頑張って!


果ての細く長い出口はここ
光は既に私を包んでいた
幸いを求める度に
生まれた記憶を失うなんて
多分誰も望んではいないんだ


 ・
 ・
 ・


今日は曇り空
あわただしく過ぎて行く日々
止まることのない時間
それぞれに流れていた時が
つながる瞬間ってあるんだなあ


つながってる時間の中で
風を感じたり
海を感じる


冬の岬に吹く風に
何かを思い出しそう
空き瓶の口が鳴る
破れた旗がちぎれる
予言は昨日の手紙にある


空きビンにつめた昨日の手紙は
破れかけた夜空のすきまから
百億のプラネタリウムとなり手のひらにもどる


こぼれそうな星たちを
いっしょにすくおう
わたしの手と
あなたの手を
そっと重ねて


・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・


空を見上げた!
星・星・星。
こんなにきれいな星に
はじめて出会った気がした!
美しい!


同じ源から生まれて
旅の果てに初めて出会う
淡い午睡のようなひとすじの水


ひとすじの光
私を午睡から目覚めさせる!
ゆっくりと ゆっくりと
美しい星も
目覚めていく


地球もいびきをかくのだろうか
地球も涙を流すだろうか
私たちと同じように


黒画用紙が一枚、
一本のペンをもつ。
ドット、ドット、ドット。
画用紙の一面に…。
夜空が見えてきて


どんな気持ちで夜空をみるの
楽しい時、ロマンチックになりたい時
泣いている時はどんな気持ち


しとしとしと、静かに雨が降ってきた
じめじめは嫌いだよ
降るならドーッと降って、パッと止んでおくれ
私は明るい太陽が好き
青い青い大空が好き


・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・


一人で見る星
みんなで見る星
同じ星空なのにまったくちがう気持ち
何回この夜空を見あげて
どんな思いになるの


空を見上げ 私は亡くなった母を思う
一度でいいから星になって
母と一緒にきれいな星空を散歩したい


大好きな家族
大切な 家族
主人いて 私がいて 子供がいて 犬がいて
だれが、いなくても家族じゃない
又みんなで散歩しよう!!


一緒に、散歩しよう。
一緒に、かた、ならべよう。
一緒に、同じ輝きをみよう。


この広い夜空に
私の大好きな星が一つ
ダイヤモンドやサファイアのような
あの輝きはないけれども
私はあの小さな星が好き


私の大好きなあの人に
小さな星を
いいえ!!まっかに燃えた ハートの星を


まっかに燃えたハート、
星の数ほどあつまって、
やさしく、やさしく、
型づくれば、
思いやりに ・ ・ ・。


「 ・ ・ ・ 」無限にある言葉
何もないとこ所でも
やっぱり光はそこにある。


小学生の頃、読んだ 竹取物語
広い大きな空からかぐや姫がやってきて
又空にもどる夢物語
現実にあったらいいなあ
私もかぐや姫になりたいなあ!!


どこでもドア、
ひらけば別のところ。
無遅刻、無欠席もすぐそこに。


学校行って何をする。
給食・体育・お勉強…。
頭と体だけを使うところじゃないの
もっと大切な人と人と
心を結ぶ場所


山と山が連なって
そして下には広い田や畑
広い大地に 動植物が生きている


私はばあちゃん子だった
ばあちゃんが大好きだった
そのばあちゃんが星になったのは五十八年前だった
星になったその日の夜、流れ星を見た
その星に向かってばあちゃんと呼んでみた。


それは命?それは光?
無数の輝きはその無数の言葉?
今でもその光をうけるなら、いつか許してもらえますか?


落ちてきそうな光の集団に憧れた
小さな手を宙に伸ばす
そんな子を見て抱きあげ肩にのせると
空の近さに
目をおおってしまった


目をおおってしまうほど大きなわらじ
大わらじは多勢の人の肩にかつがれ
とうとう信夫山の頂上につるされた


光の落ちた頂をめざす
ゆっくりゆっくり近付いてゆく
気付いたらそこは平野になり
くぼ地になって 谷となった
見上げるとそれは彼方に変わらず在った


大地を刻む女神の意志
ひとしずくひとしずく
つながる命つながる輝き


陽の光 八分前の物質の残像
いくえにもまがりはね反り
結晶の中で花開く
それは波 それは陰
それは命 青い水滴の中ですべてがはじまる


物の記憶 遠い記憶
はじめの願いはすでに忘れてしまった
なつかしい夢 未来の夢


あの日のことは覚えていない
静かに雨が降っていた
遠くにある船を見ていた
涙がとまらなかった
夢だったのかもしれない


流れる 流れる 水の行方
すがたかたちは変わっても
それはひとつ 真実はひとつ


真実はひとつと言うけれど
この世の中 真実が二つも三つもある時がある
困ってしまってどちらにしよう。
母さんがいつか教えてくれたことを思い出した
本当のことは一つなんだよ。と


・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・


この部屋の明かりは21
輝く瞳は48
声とペンの音
午後5時半 もう日が暮れた
空の明かりはいくつ?


数字はすべての始まり
頭の中ですべてがわかる
この世のすみの知性の孤独


頭の中で考えたことがくるくる変わる
変わる変わるやっと止まった
でもそれが私の思ったことと正反対
どうしようどうしよう
エーイ!!その考えでやってしまえ


その渦の中心にあるもの
まだ誰も見たことのないもの
しかしそれがすべてのはじまり


いくつもの糸がからみまざりあい レースのように世に満ちる
その糸をつむいだのは誰
その糸たちを切るのは誰
流れる糸に終わりはあるの?
時の流れ満ちる空間 それすらもいれかわりたちかわる


嵐が来る前に 灯台の岬に出かけた
全天の夜空をたのしむため
湿っぽい風に乗って雲が空をおおってゆく
夏の星座とかすんだ月が入れかわる
霧の中をライトが横切っていた


霧の中を進むんだけどますます濃くなる
その場でしゃがんで10分ほど待つと
目の前に目的の山がパッと見えた


月明かりに輝く山の峰
星の明かりにてらされる それも星
それはいつにも増して 威厳を持ち
地中のいぶきをよびがえらせる
46億年の命の流れ 巨大でもあり微細な


ある日ひょっこり芽を出した
・ ・ ・
・ ・ ・


星のなかに星がある
宇宙のなかに私がある
私のなかに私はある
散らばる光の素足 ― 天の河よ
濡れている 連なっている いのち




■2007年2月10日 ワークショップ連詩 参加者■
吾妻朋恵、有戸ヒロ子、池城かおり、及川俊哉、大町竜太、尾関さやか、鎌本有紀子、川崎京子、日下部裕之、まり、
熊野いずみ、小林征吾、斉藤民子、木戸多美子、ミユキ、長谷川晋一、雪うさぎ、松原志緒、山家和子、山家昭子、
山ちゃん、picard、渡部恵実、渡辺真由子、和合亮一
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